【占い師の心理学】鑑定ケーススタディ

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占い師は心理カウンセラーでもある

こんにちは。沢あかりです。人が「相手に傷つけられた」と思う場合、本人の固定観念で傷ついているってこと、知ってますか?

このように、心理学の知識が少しでもあることで「お客様がどの位置にいるか」がわかり、ボタンの掛け違えた所に戻って修正してあげるってこともできます。

そして、アドバイスできなくとも「知っておく」ことによって、軸がぶれたり振り回されることなく、エネルギーの無駄遣いをしないで済みます。

今日は、そんなテーマで行こうと思います。それでは、スタート!

 

振りかざす正義感

Aさんの相談
隣人がマナーを守らないんですよ。あんなことやこんなことをしておいて、すれ違っても挨拶もしない。社会人としてどうかと思う!非常識もいいとこですよね。どうすれば、わたしの言った通りにしてくれますか?

これは「正義感」についての取り扱いをどうするか?という話です。Aさんは自分が正しいことを証明したいばっかりに、このような事象を引き寄せています。正義感自体は良いことです。ただ振りかざした途端、不調和が起こり始めます。

正義というのは人の立場・環境・時流によっても、どんどん変化するものです。自分側からみた正義感でバッサリ切っていくAさんは、「正しいこと」にすがって、それを証明したいだけの「自己愛」のようなものかも知れません。

アドバイス

Aさんのような「思い込み」の激しい方は、アドバイスはしない方がいいです。許可をいただいた時だけ。

たまーに「先生、本当のことを言ってくれますか?私どこを直したらいいでしょう?生きづらくてしんどいです。もう少し楽になりたいです」ここまで言われたら(笑)アドバイスできる許可をもらったと思っていいと思います。

「正しい・正しくない」の二極だと、本人が一番しんどいので、「正しい・正しくない・どっちでも」このパターンを覚えてもらうと早いかもしれません。「どっちでも」というのは「どうでもいい」じゃないんです。「AとBどっちでもいいよ」というニュートラル・中庸とも言います。

そしてもっと自分を「自由」にさせてあげて。と言ってもいいかも知れません。なにしろ自分を自由にさせてないから他人に足かせをつけたいわけですから。

自分はこんなに規則を守っているのに、なぜあなたは守らないんですか?なんかこれって変じゃない?守りたくないのに嫌々守ってる。つまり本当は自由にしたい。って言ってるようなもん。

正義自体はすばらしい。でもその扱いをどうするか?という問題提起をしてあげると良いかも知れません。中々奥が深いお話です。

 

【狭い視野で相手に期待】ちっとも&こんなに

Bさんの相談
周りはちっとも自分のことをわかってくれない。こんなにも…あんなにも…そんなことまでして…苦労してるのに。誰もねぎらいの言葉をかけてくれないばかりか、当たり前だと思ってる。ひどくないですか?

自分のために生きてない気がします。周りが評価してくれるために生きてる。周りが自分のために「何かしてくれる」ことを当たりまえに期待しているのがわかります。

人はそれぞれの役割があってその立場で生きているので、Bさんの事ばっかり考えて生きてないですよね。Bさんは自分と同じように、あの人もこの人も苦労してる。という風に視野をとれない。

カメラの位置が自分の体にぴったり着いていて、上から見下ろすようなアングルにカメラがない。いつもカメラは一個。それだけで生きてる。ゆえに承認欲求が増し、常にフラストレーションがたまっています。

アドバイス

Bさんのような方も思い込んでいるので、早々にアドバイスはしない方が得策です。「認めてもらいに来た」ようなものなので、認めて労ってあげてください。

どこに行っても認めてもらえないって、私がおかしですか?直すところがあったら教えてください。と言われたら、アドバイスしましょう。

Bさんは「認めてもらえるはず」という期待値の高い「初期設定」をしています。まずはその初期設定を書き換えてみたらどうでしょう?という提案をするのがいいかもしれません。

例え話

車の運転は「事故するかもしれない」設定で保険に入っています。私、超運転うまいんで、大丈夫です。って言ったって、信号待ちでコツンとされる可能性もありますよね。だから最初から「ぶつけられるかもしれない」設定で道路に出ていく。あなたは例えるならば、一生事故しないはず!と決めてるのも同然。そうすると、ちょっと擦っただけで「ひえぇぇぇぇぇ!!!!!」ってことになるよ。

こんな例えしか出てこないのですが、ニュアンスは伝わると思います。期待値の高い初期設定をしないということです。

あなたが軽くなるために言ってるんだよということを伝えてもいいですよね。

 

まとめ

お客様の心の問題で、ご本人が辛い時、占い師は頭の中で「どんな心理状態?」と、今の位置を推し量り、そこからどっちの方向「ゴール」に向かわせるべきか考える必要があります。

そのために使えるのが心理学です。本屋で立ち読みしても面白いですし、なにより自分の心がよくわかります。

お客様は、それぞれの成長過程で、「今まさに知りたい」時や、「まだ知りたくない」時があります。占い師は、そのタイミングを見計らう必要があり、ピッタリ合った時「わかってくれる占い師」という解釈になります。

今日は鑑定ファイルとして思いつくまま書いてみました。それでは是非ご参考にしてみてくださいね。

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