占い師はお客様の背景をシュミレーションしてみることが大事
こんにちは。沢あかりです。
今日はお客様の年齢・環境・役割によってどういう状況なのか?洞察して鑑定に入ろうという話です。
ばっさり占い師
20歳のお客様が電話の向こうで泣いています。聞くと、さっき他の占い師に「ばっさり」されてどうしたらいいのかわからなくなったと。
恋愛の相談をしたら「はんっ」と鼻で笑われ、「若いんだからー大丈夫よっ!」と終了されたらしいのです。
なるほど…。
複雑ですが、占い師の気持ちもわかるんです。なぜなら、そんな気持ちになったことがあるから。
そんな、昔の自分に言うつもりで書きます。
- 20歳のチャラチャラ恋愛でも
- 60歳の人生相談でも
同じように占うことが必要です。まったく同じトーン。フラットに仕事することがすんごい大事。
前述のばっさり占い師は、自分の辿ってきた人生の重みに対して、20歳の相談があまりにも軽く感じたことと思います。
確かに相談内容によって重い・軽いはあります。だけどよく思い出してみてください。20代のころのこと。
回想に入ります
私は20歳の時、彼がそっけなくなり、おかしいなぁ…と、こっそり家を見に行きました。窓の網戸に顔を近づけ「誰もいないのかな」。
玄関ドアの郵便受けの小窓からのぞいてみたら(ストーカー?時効です!)&(昔はのぞくと中が見えるドアがあったんだよ)
なんとなんと…!
布団に女性と寝っ転がっているではありませんか!
その瞬間、足が急に動き出しどうやって帰ったか覚えてないけど、気が付いたら家のお風呂に入ってました。
網戸でこすったんでしょうね、自分の鼻が黒くすすけて、鏡を見てたら大粒の涙があふれてきて…。
お湯を頭からかけ、号泣しながら中森明菜のミアモーレを歌ってました(泣笑)
消えてなくなりたい!人生なんて全然つまんない!どうやって生きていけばいいかわからない!
って本気で思ってました。こんな経験、皆さんありますよね。失恋した時ってホントこうなりますよね。
こんなことを鑑定の際、思い出しながら聴いてあげることが「共感」なんですよね。
この、昔の思い出を引っ張り出して話を聞くって、すんごいエネルギーを使うんです。そのかわり、お客様の反応がそれなりのことになってくるんです。
あしらう&いなす占い師
60代の女性の相談でした。いつもと様子が変だな。よく聞こえないし…。
「さっき、他の占い師さんに、何言ってるかわからないからこの辺でもういいですか?って言われたんです」
ん?
わかったんです。薬を飲んでいる&入れ歯をはずしてる(笑)んです。
(入れ歯はめてくんないかな)ひとりごとです。
なるほど…。
精神安定剤みたいな薬を飲んでる人はいるっちゃいるけど、外しちゃったか…(笑)でもってホントーに何言ってるかわからない。けど手元のボリュームを上げて、話を聞いてあげました。
主人と別れることはできない。けど彼のことは好き。彼にも家庭がある。私は専業主婦なんで何もできない。
なんだか切ないですよね。どうすることもできない。けど生きていかなきゃ。でも加齢によって毎日が不安。主婦ならではの視野の狭さも相まって。
寝る準備に入ったものの、眠れなかったんでしょうね。それで電話したのに、さっさと切られた。どんなに切ないのだろう…と思ってひたすら話を聞きました。
小さくまとめ
この相手の環境がおそらくこうだろう…と洞察しながら共感するって先ほどと同様すんごくエネルギー使いますよね。
だけど占い師はお客様の話を聴いて、占ってアドバイスするのが仕事です。使ってあげませんか?
なんのために?リピートしていただくためです。ふと自分のことを思い出して選んでいただくためです。
このような小さな積み重ねでリピート率が上がっていきます。
まとめのまとめ
占い師も人間なのでそれぞれの「主観」というフィルターを通っての鑑定になるのは仕方のないこと。ですが
- ばっさり
- あしらう
- いなす
のはやめましょう。悩みを軽視すると、実入りも軽くなってしまいます。どんな相談でもその人の大切な悩みなんです。
その扱い方を今一度確認してみる必要があると思います。人は年齢・役割・環境によって悩みが一変します。
お客様の話を聞き込んでいくうちに「こんな役割でこの環境だからこの気持ちかぁ。そりゃそうだわ。」って、最初と印象が異なる場合ありますよね。
なるべく早めにこういった情報をいただけるように、心を開いていただく話し方が必須スキルとなります。
今日の話をまとめますと
- 20代の相談は20代に戻って聴いてみよう
- 環境や役割、状況を洞察してみよう
- それらを尊重して共感するとリピート率が上がるよ
というお話でした。
是非ご参考にしてみてくださいね。